『大阪北区ジシン本 北区民の風水害対策BOOK』大阪市北区役所・大阪北区ジシン本風水害編企画編集委員会
北区ジシン本の別冊、台風編。南海トラフの巨大地震が今後30年で発生する確率が80%とかいう衝撃の数字が出て、ここ数年は地震対策ばっかりに目が行っている間に、線状降水帯やら台風やら、風水害のほうが身近になってきたところに、北区から風水害BOOK全戸配布。台風が九州を襲っているときになんともタイムリーな配布になりました。
住民を属性別に分けて、マンガで危機意識を植え付けようとする工夫など、お役所チックな工夫はたくさんある。マンガとイラストの井上ミノルさんは、八面六臂の大活躍で、いい仕事をしてますな。
どのページからも伝わってくるのは、どれだけ準備しても準備しすぎるということはないってことかも。
たとえば、タンクレストイレは排水にも電気を使うけれども、「停電のときはレバーを引けば手動で排水できる」ということは知識では知っている。災害の備えをおこなう最中に、そういうことを知識としては仕入れる。ところがイザ停電が起こってみると、照明もないなかでレバーはどこやったかいな?と探すハメになり、なかなか上手いこといかない。きっとそんなことはヤマほどあって、頭で知識を入れるだけじゃなくて、実際に予行演習してみることが大切、ということが、手を替え品を替え書かれている。そこを啓蒙するだけでも、この冊子の意味はあると思う。
「電気がつかないに備える」「水・食料がないに備える」「トイレが使えないに備える」はチェックシートにもなるので、ここを見ながら準備を進めたい。ハザードマップは基本中の基本。
春の緊急事態宣言のとき、我が家でもローリングストックをチェックし、ひと揃えある防災グッズの点検をした。これを機会に、点検のみならず、実際に動かしてみたりして、念入りに予行演習をしておこうと思ったのでした。あ、それが避難訓練か。
そうそう、僕の事務所があるマンションは主に若い人たちが暮らしているのだけれど、案の定、この全戸配布の冊子が大量に不要チラシBOXに捨てられていた。一番届いてほしいところに届いてくれないのは今回も同様で、もうどうしたもんですかね。嵐かキンプリでも表紙に起用してみる?
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